Total remnant pancreatectomy after pancreaticoduodenectomy (PD) is a difficult procedure. Recently, distal pancreatectomy and PD have been performed laparoscopically. Herein, we present the first case report of a laparoscopic total remnant pancreatectomy. A 72-year-old woman underwent a totally laparoscopic pylorus-preserving PD for inferior bile duct cancer. The tumor was composed of moderately differentiated tubular adenocarcinoma and was diagnosed as pStage III according to the UICC-TNM classification. Eighteen months later, CT showed a low-density mass in the remnant pancreas. We conducted a total resection of the remnant pancreas laparoscopically. Histologically, it was diagnosed as a primary pancreatic cancer. The patient's postoperative course was uneventful. She was discharged on postoperative day 14. When an initial PD is performed laparoscopically, laparoscopic total remnant pancreatectomy is technically feasible and safe in selected patients.

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J Jpn Soc Intensive Care Med 2019;26:123-4. 背 景 ジスチグミン臭化物 (ウブレチド ® ，鳥居薬品) はコ リンエステラーゼ阻害作用を有し，神経因性膀胱や薬 剤性排尿障害などの治療に頻用されている 1) 。 一方で， 頻度は多くはないが，重篤な副作用としてコリン作動 性クリーゼが挙げられる 2) 。今回，ジスチグミン臭化物 の大量服薬後にコリン作動性クリーゼで心停止に至り， 集中治療管理を要した1例を経験したので報告する。 症 例 患者：40 歳代，女性。 主訴：嘔吐。 現病歴：自殺企図で大量服薬 3 時間後，嘔吐を主訴 に搬送。 既往歴：双極性障害。 内服歴：初診時は服薬した内容を含めて不明。 来院時現症：血圧 97/64 mmHg，脈拍 50 /min，呼 吸数 20 /min，SpO2 98％ (室内気) ，体温 36.0℃。意識 レベル GCS 14 (E3 V5 M6) ，瞳孔径 1.0 mm/1.0 mm 。 呼吸音清，心音整。腹部圧痛なし，発汗あり。来院時 心電図は 1 度房室ブロックであった。 臨床経過：来院時より著明な縮瞳と発汗を認め，さ らに徐脈を呈していたことから，初診の段階でコリン 作動性クリーゼを疑いアトロピン 1 mg を静注し，脈 拍が 70 /min と安定した後，救急室でモニタリングの 方針とした。 救急室で得られた採血では， 血漿コリンエステラーゼ (cholinesterase, ChE) が 17 IU/L と低値を示してい た。 搬送 1 時間後，救急室で心停止に至った。すぐに胸 骨圧迫を開始して，約 30 秒で心拍が再開した。記録さ れていたモニター心電図を確認したところ，2：1 房室 ブロックから心静止に移行していたことがわかった (Fig. 1) 。 気管挿管を行い，アトロピン持続静注 (0.5 mg/hr) を開始した上で ICU 入室とした。 第 2 病日にジスチグミン臭化物を大量服薬したこと が判明し，コリン作動性クリーゼと診断した。搬送時 のジスチグミン臭化物血中濃度を測定したところ， 53.4 ng/mL (治療的濃度 6 -11 ng/mL) と高値であっ たが，14 時間後には 4.1 ng/mL まで低下していた。第 3 病日には縮瞳や徐脈も改善し，呼吸状態も安定した ため，アトロピン持続静注も終了して，抜管にも成功 した。第 5 病日に後遺症なく ICU 退室，同時に精神科 病院に転院となった。退院時の ChE 値は 211 IU/L で あった。 考 察 ジスチグミン臭化物を内服している患者の 0.2％に

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