2013
DOI: 10.1016/j.jpba.2012.10.003
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Non-destructive analysis of tulobuterol crystal reservoir-type transdermal tapes using near infrared spectroscopy and imaging

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“…支持体上に展延したマトリックス型 1) の製剤で,中でも,皮膚に貼付するための粘着層に有 効成分を含有するものが主流となっている.マトリックス型の製剤は,構造が単純で比較的 容易に製造できること,製剤の厚みが抑えられることなどの利点があるが,薬物の安定性や 放出性が基剤に大きく依存するため, 基剤と薬物の相溶性や薬物の皮膚透過性, 粘着力など, 製剤設計には多面的な考慮が必要とされる. [2][3][4][5][6][7][8] 製剤設計においてマトリックス型貼付剤は, 薬物が分子状態で基剤に溶解しているものと, 溶解した薬物分子と薬物結晶が共存しているものの 2 種類に大別される.後者には, 「結晶 が薬物貯留槽となることで,膏体中の溶解した薬物濃度が,長時間にわたって一定に保持さ れ,膏体から皮膚への持続的な放出がなされ」 9) るような特殊技術で製造された製品も流通 しているが, [9][10][11][12] 製品数は限られる.このような,溶解した薬物分子と薬物結晶が共存して いる製剤において,薬物結晶の存在状態は放出速度の制御に関与することから,製品品質を 保証するために管理されるべき重要な要素の 1 つと考えられる.ツロブテロール製剤では, 結晶の分布状態や経時的な結晶の増加挙動を,ラマン分光法やテラヘルツ分光法,近赤外分 光法を用いて解析した報告がみられる. [13][14][15] 一方,マトリックス型貼付剤の大多数を占める薬物溶解型の製剤では,体内への薬物移行 性を高めるため,過飽和を利用した制御システムが多く試みられている. 16,17) このシステム は有効成分を,基剤に対する飽和溶解度を超えて含有させることで,製剤から角質層への拡 散透過の駆動力が増加する仕組みを利用したものである.しかし,過飽和は熱力学的に不安 定な状態であるため,基剤内における薬物の結晶化が問題となる. [2][3][4][5] 有効成分が基剤 に溶解した状態で意図した効果が発揮されるように設計された製剤では, 薬物の結晶化によ り皮膚透過性 [22][23][24][25][26] や粘着力 4,27,29) が低下することがある.結晶化に伴う放出性の低下を理 由として,2008 年には米国でロチゴチン製剤が回収対象となった. 18,19) 中枢神経系や循環 器に関連する疾患,がん性疼痛などの治療に用いられる全身作用性の経皮吸収型製剤は,経 口剤や注射剤に代わる投与剤形と位置付けられており, 薬物の体内移行性については厳密な 制御が求められる.そのため,マトリックス型の経皮吸収型製剤の開発にあたっては,薬物 が結晶化しにくい添加剤組成の検討が盛んに行われており, [29][30][31][32][33][34][35][36]…”
Section: 緒言 現在流通している医療用貼付剤の多くは, 基剤となる添加剤と有効成分を均一に混合してunclassified
“…支持体上に展延したマトリックス型 1) の製剤で,中でも,皮膚に貼付するための粘着層に有 効成分を含有するものが主流となっている.マトリックス型の製剤は,構造が単純で比較的 容易に製造できること,製剤の厚みが抑えられることなどの利点があるが,薬物の安定性や 放出性が基剤に大きく依存するため, 基剤と薬物の相溶性や薬物の皮膚透過性, 粘着力など, 製剤設計には多面的な考慮が必要とされる. [2][3][4][5][6][7][8] 製剤設計においてマトリックス型貼付剤は, 薬物が分子状態で基剤に溶解しているものと, 溶解した薬物分子と薬物結晶が共存しているものの 2 種類に大別される.後者には, 「結晶 が薬物貯留槽となることで,膏体中の溶解した薬物濃度が,長時間にわたって一定に保持さ れ,膏体から皮膚への持続的な放出がなされ」 9) るような特殊技術で製造された製品も流通 しているが, [9][10][11][12] 製品数は限られる.このような,溶解した薬物分子と薬物結晶が共存して いる製剤において,薬物結晶の存在状態は放出速度の制御に関与することから,製品品質を 保証するために管理されるべき重要な要素の 1 つと考えられる.ツロブテロール製剤では, 結晶の分布状態や経時的な結晶の増加挙動を,ラマン分光法やテラヘルツ分光法,近赤外分 光法を用いて解析した報告がみられる. [13][14][15] 一方,マトリックス型貼付剤の大多数を占める薬物溶解型の製剤では,体内への薬物移行 性を高めるため,過飽和を利用した制御システムが多く試みられている. 16,17) このシステム は有効成分を,基剤に対する飽和溶解度を超えて含有させることで,製剤から角質層への拡 散透過の駆動力が増加する仕組みを利用したものである.しかし,過飽和は熱力学的に不安 定な状態であるため,基剤内における薬物の結晶化が問題となる. [2][3][4][5] 有効成分が基剤 に溶解した状態で意図した効果が発揮されるように設計された製剤では, 薬物の結晶化によ り皮膚透過性 [22][23][24][25][26] や粘着力 4,27,29) が低下することがある.結晶化に伴う放出性の低下を理 由として,2008 年には米国でロチゴチン製剤が回収対象となった. 18,19) 中枢神経系や循環 器に関連する疾患,がん性疼痛などの治療に用いられる全身作用性の経皮吸収型製剤は,経 口剤や注射剤に代わる投与剤形と位置付けられており, 薬物の体内移行性については厳密な 制御が求められる.そのため,マトリックス型の経皮吸収型製剤の開発にあたっては,薬物 が結晶化しにくい添加剤組成の検討が盛んに行われており, [29][30][31][32][33][34][35][36]…”
Section: 緒言 現在流通している医療用貼付剤の多くは, 基剤となる添加剤と有効成分を均一に混合してunclassified
“…The characterisation of pharmaceutical solid dosage forms (SDFs) using near infrared spectroscopy coupled with chemical imaging (NIR-CI) is extended to a wide range of applications related to quality control of end-products, e.g. active pharmaceutical ingredients (APIs) and excipient blending, [1][2][3][4][5][6][7] polymorphism, 8,9 counterfeit identification 10,11 and coatings. 12 NIR-CI and other hyperspectral imaging techniques based on vibration spectroscopy, like mid-IR, Raman and terahertz, are relevant due to the fast and non-invasive extraction of chemical information about the distribution of constituents in solid samples.…”
Section: Introductionmentioning
confidence: 99%